出来ていますか?腰痛対策

腰痛の男性
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
   
   出来ていますか?腰痛対策
                                      
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
平成22年国民生活基礎調査によると、様々な自覚症状の中で
腰痛があると回答した人は、男性では1位、女性では2位と
なっています。
また、腰痛は休業4日以上の職業性疾病の6割を占め、労働者の
健康維持にとって大きな課題となっています。
厚生労働省は平成25年に「職場における腰痛予防対策指針」
(以下、指針)を策定し、予防対策を求めています。
そこで今回は『腰痛』に関するお話です。

----------------------------------------------------------
★ 腰痛の要因は様々・・・ ★
----------------------------------------------------------
職場での腰痛の発生には、動作要因、環境要因、個人的要因、
心理・社会的要因などが複合的に関わっており、これらの要因が
腰痛の発生にどのように影響するかは、職場や個人によって様々
です。職場での対策を効果的に実施するためには、作業管理(作業
方法、作業手順、体制など)・作業環境管理(照明、床面、作業
スペースなど)・健康管理(腰痛健診、腰痛予防体操など)の3つの
管理と教育を継続的に実施することが大切です。指針に3つの
管理のポイントが記載されていますので、これを職場での腰痛
予防対策に役立てましょう。さらに、個人でも腰痛対策を知り、
日常生活の中で心がけてみましょう。

----------------------------------------------------------
★ 日常生活における腰痛予防 ★
----------------------------------------------------------
■姿勢や動作に気をつける
 立っている時:猫背や身体をそったりせず、背筋を伸ばす。
        下腹部に力を入れる。
 
 歩く時:猫背や前傾姿勢にならない。
 
 椅子に座る時:背もたれのある椅子に深く腰掛け、背筋を
        伸ばす。長時間ずっと同じ姿勢でいることを
        避ける。肘が直角になるのがベスト。

 床などに座る時:背筋を伸ばして正座する。ただし、膝が痛い
         人は、負担がかかるため正座は控える。
         あぐらや足を投げ出す姿勢で座らない。
        
 重い物を持つ時:持ち上げる対象を、身体に近づける。
         膝を曲げて腰を落とし、腰をまっすぐに
         したまま膝を伸ばし、物を持ち上げる。
         腰を曲げて(中腰で)持ち上げない。
         腰の負担を軽減する観点からは、重い荷物は
         複数回に分けて運んだ方が安全。
 尚、長時間同じ姿勢を維持すると、腰への負担が増加します。
 姿勢はこまめに変えることをおすすめします。         

■筋力強化を行う(筋力低下を防ぐ)
 筋力が低下している場合でも、腰痛を感じやすくなります。
 水泳などの有酸素運動や、筋肉トレーニングなどで全身の筋肉
 量を保つよう心がけましょう。
 (※ただし、運動のし過ぎでも筋肉疲労から腰痛にな可能性も
 あります。運動は適度に行いましょう。)
 
■自分に合った靴や服を着用する
 自分の足の骨格に合った靴を着用しましょう。
 ポイントとしては、指先に余裕が1~2cmあるか、サイズが
 合っているかなどです。
 また、ハイヒールは体の重心が前方に移動し、結果的に腰に
 負担がかかります。ハイヒールを仕事上履く必要がある方は、
 自身の足に合った中敷(インソール)を利用してみましょう。
 そうすることで、つま先にかかる荷重を軽減し、安定した姿勢
 になり、腰などへの負担が軽減されます。
 また、服は可能な限り、適切な姿勢や動作を妨げないような
 伸縮性のあるものを着用しましょう。

■適正体重を維持する
 肥満は腰に負担がかかるため、腰痛のリスクが高まります。
 一方、痩せ過ぎでも筋力低下によって、腰痛になる可能性が
 あります。BMIを18.5~25未満を保つようにしましょう。
 (BMI=体重(kg)身長(m)身長(m))

■ストレスを軽減する
 ストレスなどによっても腰痛を感じたり、悪化することがあり
 ます。自分に合ったストレス解消方法を見つけましょう。

■血液の循環を良くする
 血行が悪くなると、筋肉が緊張し硬くなり、つっぱりや
 痛みが起こりやすくなるため、室温を適温に保ちましょう。
 (冷暖房使用時、夏28℃、冬20℃)
 また、ストレッチなどで筋肉の緊張をほぐしましょう。 

■照明を確保する
 暗所での作業時に、足が滑るなどの事故を防ぐため、作業する
 場所や通路、階段などには照明器具を利用し、視界を確保しま
 しょう。

■適度に休憩する
 長時間同じ姿勢で仕事をしたり、疲労が溜まったりしないよう、
 仕事の内容に合わせて小休止や小休憩をとりましょう。

----------------------------------------------------------
★ 最後に ★
----------------------------------------------------------
急激に我慢が出来ないような腰痛が起こった場合や腰に重い感じ
がある場合、違和感が1ヶ月以上続く場合などは、がんなどの重大
な疾患が原因の可能性もありますので、一度医療機関を受診しま
しょう。

----------------------------------------------------------
★ お知らせ(PR) ★
----------------------------------------------------------
弊会理事長:神代雅晴は「職場における腰痛対策指針の改定及び
その普及に関する検討会」に委員として参加していました。
検討会の議事録を弊会ホームページに掲載しております。
貴社健康管理にお役立ていただければ幸いです。

https://www.jpm1960.org/zaidan/president.html


―配信先変更・配信停止――――――――――――――――――

配信先変更と配信停止についてはリンク先のご案内に沿って
お手続きください。
https://jpm-new.movabletype.io/kawara/mailmag/

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

一般財団法人日本予防医学協会
HP https://www.jpm1960.org/
 
本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
Copyright (c) The Association for Preventive Medicine of Japan.
All rights reserved.

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



- 健康診断の委託先や、健康管理業務のお悩み・お困りごとは日本予防医学協会にご相談ください -


PAGE TOP

メインメニュー