歯周病リスクチェックサービス ペリカ
歯周病リスク検査は、自宅で手軽に自分の今の歯周病の進行状況を知ることができる検査です。
歯周病の診断・進行度の確認のために、患部である歯肉溝から歯肉溝滲出液(歯周ポケットの中に出てくる液)の成分を採取し検査します。
歯周病とは
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
リスク検査のメリット
歯周病の治療にはまず進行具合を知ることが重要です。歯肉溝バイオマーカー検査は歯周病の診断・進行度の確認のために、患部である歯肉溝から歯肉溝滲出液(歯周ポケットの中に出てくる液)の成分を採取し検査する生化学検査です。
これまでの歯周病検診では、様々な専用器具を用いた診査が中心だったために、検診の実施には多人数のスタッフと時間、場所の確保が必要でした。
歯周病リスク検査は郵送法のリスクチェックサービスです。
検査による接触機会がないため、コロナ禍でも自宅で安心して検査を受けることが可能です。
リスク検査の流れ
※詳細な運用に関してはまずはご相談ください。
歯周病と全身の関わり
全身の健康状態が、歯周病に関与することは以前から認められていますが、最近では歯周病が他の病気を引き起こす
可能性があると報告されています。
歯周疾患の自覚症状とセルフチェック
歯周病は初期段階では自分自身で自覚できる症状は出てきにくい病気です。
以下のセルフチェックで1つでも当てはまるものがあればリスクチェックを受けてみましょう。
- 朝起きたときに、口の中がネバネバする。
- 歯みがきのときに出血する。
- 硬いものが噛みにくい。
- 口臭が気になる。
- 歯肉がときどき腫れる。
- 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
- 歯がグラグラする。
また、次のような方も歯周病になりやすいため注意が必要です。
- 45歳以上の方
- 喫煙者
- 妊娠中
- 糖尿病にかかっている方
- 歯みがきの悪い方
[出展]厚生労働省 e-ヘルスネット 歯周疾患の自覚症状とセルフチェック
歯周病の予防
歯周病は歯垢つまり細菌の固まりが歯ぐきの炎症を引き起こすことから始まります。口の中で細菌はバイオフィルムという薄い膜を作り歯に張りついています。バイオフィルムは薬品が効きにくいため、毎日のていねいな歯みがきや歯科医院での清掃が有効です。
歯石は歯の表面の石のようなものですが、ざらざらして内部にはすき間もあるためバイオフィルムができやすくなります。歯石は自分で取ることができないので定期的に歯科医院を受診して歯石を取ってもらうことが必要です。また治療後に歯垢や歯石がつきにくくするために専用の器具を使って歯の表面をつるつるにするPMTC(「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」の項を参照)も有効です。
さらに歯周病になりやすくなる因子に気をつけることも必要です。例えば糖尿病のような全身疾患があると、身体の防御機構が低下し歯周病になりやすくなります。たばこも歯周病を悪化させる重要な因子のひとつです。口腔乾燥状態についても殺菌効果のある唾液が減少してしまうため、歯周病の危険が高まりますので注意が必要です。