新緑や若葉が輝く季節です。密を避けつつ、屋外で過ごす時間を少し取り入れて草木の香り、心地よい風を感じてみませんか?
今月の【健康づくりWEBかわら版】をお届けします! 今だからこそ知っておこう!ワクチンのキホン 今、注目している情報の1つに新型コロナウイルスのワクチン接種があるのではないでしょうか。
自分自身を守る、周りの大切な人を守るためにも、感染症対策やワクチン接種について考えていくことは大切です。 そこで今だからこそ、改めて『ワクチン接種』の基礎知識を確認してみませんか? ワクチン接種による感染症対策 一度感染症にかかると原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」ができる仕組みがカラダにはあります。免疫ができると、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。
また、人口の一定割合以上の人が「免疫」を獲得できれば、他の人に感染しにくくなり、感染症が流行しなくなります。
感染症が流行しなくなると免疫を持たない人も感染から守られる「集団免疫」を得ることが出来ます。 ワクチンの種類知っていますか? ワクチンは病原体そのもの、もしくは病原体を構成する物質などをもとに作られます。
【生ワクチン】 弱毒化させた病原体そのものから作られたワクチンです。 [代表例] MRワクチン(M:麻しん R:風しん)、BCG(結核)、水痘(みずぼうそう) おたふくかぜ、ロタウイルス 【不活化ワクチン、トキソイド、組換えタンパクワクチン】 感染力をなくした病原体や病原体を構成するタンパク質から作られています。1回の接種では必要な免疫を獲得・維持することができないことが多く、複数回の接種が必要となる場合がほとんどです。 インフルエンザ、B型肝炎、肺炎球菌、ヒトパピローマウイルス 【メッセンジャーRNAワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチン】 ウイルスを構成するタンパク質の遺伝子情報を接種します。遺伝子情報をもとに、ウイルスのタンパク質が体内で作られ、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得できます。 ワクチン接種のココが気になる 《副反応》 ワクチンを接種すると、接種部の痛み、発熱や頭痛、疲労感、筋肉痛などが起こることがあります。多くは比較的軽く接種後1~2日以内で起こり短期間で治まります。
まれに接種直後に副反応が起きることもあります。ワクチン接種後しばらくは接種した医療機関にいるようにし、体調が変わりないことを確認するようにしましょう。 《定期接種と任意接種》 定期接種は予防接種法に基づいており、A類疾病とB類疾病に分類されています。 定められた年齢や期間においては、公費で受けられる。
任意接種は海外渡航によって接種することが望ましい場合や、定期接種を受けそびれたり、 対象年齢外で受ける場合などが該当します。 【新型コロナワクチン】 まん延予防上緊急の必要性がある「臨時接種」になります。 《接種スケジュールと同時接種》 同じ種類のワクチン接種を複数回受ける場合には、ワクチンごとに決められた間隔を守る必要があります。
異なるワクチンの同時接種については、海外では一般的となっています。日本でも乳幼児期に接種すべきワクチンの種類が増え、同時接種を行うケースが増えてきており、日本小児科学会でも、同時接種は一般的に行われる医療行為であるとの見解が示されています。 【新型コロナワクチン】 原則として同時接種はできません。
予防接種スケジュールがダウンロードできます! 最後に・・・ 新型コロナワクチンの開発・承認が進み、国内での接種も進んできています。情報社会の今、いろいろな情報が錯綜し、どの情報が正しいのかが分からない!!という方もいらっしゃるかもしれません。 『首相官邸ホームページ 新型コロナワクチンについて』 ※今回の記事は次の資料を参考にして作成いたしました。
yobou-sesshu/index.html rota_index_00003.html http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/doji_sessyu20201112.pdf 一般財団法人日本予防医学協会 |
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