3月は卒業シーズンですね。私が2020年に卒業したいことは「ついつい食べ」です。皆さんの卒業したいことは何ですか? さて今月の【健康づくりWEBかわら版】をお届けします!
Σ(゚д゚lll)ガーン😱💦 日本で1番かかっている?! 大腸がん
長寿国日本と呼ばれるようになっていますが、死因のTOPは悪性新生物「がん」です。日本人の約2人に1人ががんにかかり、約3人に1人ががんで亡くなっており、もはや万が一ではなく2分の1なのです。そのがんの中で日本人が最もかかっているがん、それは「大腸がん」です。 そこで今回は『大腸がん』に関するお話です。
「国立がん研究センター がん登録・統計」による2019年のがん統計予測によると・・・
男性 罹患数:第1位 死亡数:第3位 女性 罹患数:第2位 死亡数:第1位 全体 罹患数:第1位 死亡数:第2位
毎年10万人以上が大腸がんにかかっており、死亡率も高くなっています。
好発年齢:50歳~70歳代 好発部位:肛門に近いS状結腸や直腸
早期に発見し転移などなければ、内視鏡にて切除等の治療が可能です。進行している場合で切除が可能であれば、根治的手術として、腸管の切除や人工肛門造設等があります。また、転移や身体状況に合わせ、化学療法や放射線療法などの選択も考えます。
【要因】
加齢
大腸の病気にかかったことがある
肥満
喫煙
飲酒
運動不足 など
【対策】
食べ過ぎや偏った食事を控える!
野菜や豆類などの食物繊維を積極的に摂取する!
日常生活の中で歩くことを意識するなど身体を動かす!
毎日体重を測定する!
できれば禁煙にチャレンジを!
飲酒回数や飲酒量を減らす!
大腸がんは初期には自覚症状がほとんどありません。症状が現れている場合には、既に進行し完全に治すことが難しい段階であることがほとんどです。
【自覚症状】 便秘・下痢・血便・腹痛・便が細くなる など
早期の段階で発見でき、適切な治療を受けることができれば、ほぼ100%と治すことが可能と言われています。また、大腸がん検診をしっかり受診していれば、約90%の確率で適切な治療や手術が受けられる段階での大腸がんを発見することができます。
【検診での検査】
便潜血検査 大腸がんがあると腸の中で出血が起きやすくなるため、便の中に血液が混入しているかどうかを調べます。2日分の便を調べ、そのうち1回でも陽性になれば、精密検査として大腸内視鏡検査を受けます。
大腸内視鏡検査 小型カメラのついた内視鏡を肛門から大腸に入れ、大腸の中を観察する検査です。腫瘍やポリープがあれば、内視鏡で詳しく観察し、必要に応じて組織の採取や切除などの治療を行います。 なお、大腸を空の状態にする必要があるため、前日や当日に下剤を内服します。
国の指針では、40歳以降は便潜血検査を毎年受けることを推奨しています。50歳を過ぎると発症頻度が高くなるので、1度は大腸内視鏡検査を受けるようにすると良いですね。
なお、がん対策として重要なのは、『早期発見・早期治療』です。 検診の受診、二次検査の受診。その半日もしくは1日の行動が、残りの364日・今後の人生を大きく左右します。 がん検診について再度考えてみませんか?
(参考資料)
メディックメディア「病気が見える vol.1 消化器」第4版 p130-138
国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト【2020.2.6閲覧】 https://ganjoho.jp/public/index.html
国立がん研究センター がん情報サービス がん登録・統計【2020.2.6閲覧】 https://ganjoho.jp/reg_stat/index.html
NHKテキスト きょうの健康 2017.1 p54-69
NHKテキスト きょうの健康 2018.1 p50-65
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