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スマホで歯が抜ける?
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近年スマートフォン(以下、スマホと略す)の利用者数が増え、
電車内を見回すと、ほとんどの方がスマホを片手にうつむき、使
用していない人の方が断然少ないように思います。スマホを長時
間利用していると、肩こりや首の痛みを感じる方は多いと思いま
す。でもこれだけではないんです。
もしかしたら歯が抜けるかも?!
そこで今回は、スマホやパソコン作業姿勢に関連する『 TCH_歯
列接触癖 』に関するお話です。
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★ TCH(Tooth Contacting Habit) ★
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長時間の下向き姿勢は、肩や首の痛み、頭痛、顎関節症を引き起
こすばかりか、歯にまで影響します。
例えば、歯肉に近い歯の根元がくさび状に削れて知覚過敏になっ
たり、歯が折れたり、歯周病の悪化により歯を失うことまであり
ます。
これは、TCH(Tooth Contacting Habit)と呼ばれる歯列接触癖
によるもので、下向きの姿勢が長いと起こると言われています。
まず、リラックスして真っ直ぐ正面を向いてください。
⇒ あなたの上下の歯はどうなっていますか?
上下の歯が接触している人はTCHです。
本来は上下の歯が3mm程離れています。
それでは、上下の歯が少し離れた状態で下を向いてみましょう。
⇒ 上下の歯はどうなりましたか?
必然的に上下の歯が接触するのが判るかと思います。
会話や食事をする時間を含めても接触時間は、1日20分程度が
正常だと言われています。下を向くと上下の歯は接触します。
弱い力でも、この状態が続くと顔の周りの筋肉の緊張が続き筋肉
痛や疲労が生じ顎関節も影響します。これは悪い癖になります。
また、知らず知らずのうちに強くくいしばったり(噛みしめ)、
歯ぎしりをするなどの大きな力が加わる癖がつくと、歯に過重な
負担が掛かり症状が重くなります。仕事など集中している時にく
いしばることが多く、筆者はシャンプーをする時にくいしばって
いることがよくあります。
歯ぎしりは、睡眠時の浅い眠りの時にすることが多く、ストレス
が原因であることが多いようです。
なお、子どもも、歯ぎしりをしますが、これは成長過程のひとつ
で問題がない場合がほとんどです
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★ まずはTCHに気付くことが大事! ★
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上下の歯が接触したままになっていることや、くいしばり、噛み
しめ、歯ぎしりなどは良くない癖であることを認識し改善しまし
ょう。
・付箋に『歯は離してリラックス』などと書き、目のつく場所に
複数枚貼ります。くいしばりや噛みしめを自覚したら、意識的
に歯を離し”フー”と息を吐きながら肩や舌の力抜く。
この動作を繰り返すことで習癖の改善を図ることができる。
・就寝中の歯ぎしりは、自分で意識して改善することは難しいた
め、マウスピースの装着など歯科医院に相談する。
背筋を伸ばし姿勢を正しましょう。
・長時間のパソコン作業や同姿勢での集中作業後は休憩をとり、
軽く体を動かし筋肉をほぐす。
・高い枕は噛みしめやすくなるので避ける。
・リラックスしたイメージ、楽しい経験を考えて休む。
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★ 最後に・・・ ★
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仕事中もプライベートも四六時中何らかの端末に囲まれ操作し続
けている方はとても多いと思います。
今では言葉もままならない乳幼児でも、スマホをスワイプする位
ですから、現代の生活ではスマホやタブレット、今後も次々登場
するであろう何らかの端末はもう生活必需品でしょう。
変わりゆく現代の生活環境を踏まえて、大人も子どもも心身の
健康を考える必要があるかもしれません。
※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
・ブラキシズム/医歯薬出版株式会社(2008)
・日経おとなのOFF元気な目と歯になる/日経BP社(2014.6)
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