いよいよ本格的な夏がやってきましたね。 夏の薬膳でパワフルに!~食事で夏バテ・熱中症予防~ 昨年の夏は各地で猛暑日が続き、30年に1度の「異常気象」と認定されました。今年は昨年と比較すると暑さは和らぐ可能性があるようですが、油断せず、夏バテや熱中症対策をしていきましょう。
そこで今回は『夏の薬膳』に関するお話です。 夏バテ・熱中症予防に薬膳の知恵を取り入れてみる "薬膳″と聞くと、何やら難しそう、特別な食材が必要、日常とはかけ離れたものというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 しかし、珍しいものばかりでなく、全ての食材に効能があるため、家庭でも簡単に取り入れることができます。例えば、寒い冬は生姜の入った飲料を飲むことも薬膳の1つです。 薬膳とは体質や体調、季節や気候などの内的・外的要因によって食材の選び方や食べ方を変え、食事で健康を維持する(食養生)方法です。 東洋医学では、夏は陽気(自然界にあるエネルギー)が盛んな時期となり、その影響で身体も熱くなると考えられています。 身体を動かし汗をかくことで熱を発散させるのですが、冷房が効いた部屋で過ごしているとうまく発散できずに体内にこもってしまいます。 そして、熱が身体の上部に行くため、イライラする・不眠になる、胸苦しさを覚えることがあります。 また、「心」の機能が活発になる反面、弱りやすくなります。血液の流れが悪くなるため、めまいや動悸、熱中症に注意が必要です。 夏の養生のポイントは、適度に汗をかき、発汗で失われる気(エネルギー)・血・水分を補うことです。 薬膳では汗は血から作られると考えられており、汗をかいた時は血を補う食べ物を食します。また、身体の熱を冷ます食材を取り入れることも大切です。 夏の薬膳食材を知る 夏は利尿作用のあるウリ科の食材や、苦味のある食材、色では「赤色」の食材がおすすめです。
~夏におすすめの薬膳食材~ ≪熱を冷まし水分代謝を上げるもの≫ ≪気(エネルギー)を補うもの≫ ≪血を補うもの≫ ≪心を落ち着かせるもの≫ お手軽薬膳をご紹介
~薬膳茶をつくってみよう~
最後に・・・ 今ではあまり見かけないかもしれませんが、切り傷に煎じたよもぎを貼り付ける、鼻づまりにはどくだみの葉を煎じて飲むなど、薬に頼らないおばあちゃんの知恵袋は薬膳の知恵に通じるものがあるように思います。 ≪参考資料≫
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