年末のカウントダウンまで残りわずかとなってまいりました。 内側から潤う乾燥肌対策 気温や湿度が下がる冬の時期は、肌から水分が失われやすく乾燥肌による肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。 乾燥肌とは? 乾燥肌とは、肌内部にある「セラミド」や皮脂が減り、肌の水分をうまく保てなくなった状態をいいます。皮膚は、いちばん外側の角質層にある皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つの働きによって皮膚の水分を保ち乾燥を防いでいます。この3つが減少し皮膚の表面に潤いがなくなると、ホコリや細菌などの外部刺激や花粉などのアレルゲンから肌を守るバリア機能は低下してしまいます。皮膚のバリア機能が低下すると、髪や衣服が触れる程度の軽い刺激で痒みを感じたり、使い慣れた化粧品で赤くなるなど刺激に対して敏感になり、カサつきをはじめとする様々な肌トラブルが起こりやすい状態になります。皮膚の乾燥は放っておくと皮脂欠乏性湿疹と呼ばれる疾患となり、病院での治療が必要になります。 乾燥肌の予防と改善 最近では保湿成分が流出しにくい洗顔やボディーソープが販売されるようになりましたね。乾燥肌対策として、皮膚の保湿成分を流出させない工夫や、化粧水やクリームなどの保湿剤で保湿成分を補うなど、外側からのスキンケア対策が頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?皮膚は新陳代謝を繰り返し、約28日間周期で作りかえられています。健康的な肌をつくるためには、このリズムを保ち体内を代謝の良い状態にしておくことも大切です。 【睡眠】
【運動】 食習慣と乾燥肌 【乾燥肌になりやすい習慣】 糖分の多い菓子パンや清涼飲料、カフェイン、冷たいもの等の習慣的摂取は、代謝が悪くなりやすいため控えましょう。 【乾燥肌になりにくい習慣】 ●朝食をとる ●糖質を制限しすぎない ●適量の植物油をとる
●野菜を食べる 内側からも乾燥ケア!効果的な栄養素 代謝をよくするためには、必要な栄養素が不足しないようバランス良く食べることが大切ですが、特に乾燥肌に効果的な栄養素を7つ紹介します。
【ビタミンB】新陳代謝を活発にする。
【ビタミンC】コラーゲンの生成を促す。抗酸化作用。
【ビタミンE】血行促進。抗酸化作用。過酸化脂質を分解する。
【セラミド】角質層の水分を保持し皮膚を外部の刺激から守る。
【α-リノレン酸】細胞膜やセラミドを作る原料になる。
【亜鉛】細胞分裂に必要な酵素を働かせる。 最後に・・・ 乾燥肌といえば冬場に多い悩みでしたが、最近では不規則な生活や睡眠不足、栄養の偏り、ストレスなど様々な原因により1年を通して乾燥肌に悩む方が増えています。乾燥肌対策は、そのまま生活習慣病をはじめ多くの病気の予防にもつながります。いつまでも健康で若々しく潤いを保ち、冬も快適に乗りきりましょう。 ※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
一般財団法人日本予防医学協会 All rights reserved. |
- 健康診断の委託先や、健康管理業務のお悩み・お困りごとは日本予防医学協会にご相談ください -