喀痰細胞診

一般財団法人日本予防医学協会では、企業・健康保険組合に向けた健康診断を受託しています。
このページでは、当会が受診者様、健診ご担当者様にご報告している下記の健診結果に関して説明しています。

  • 受診者さま宛の健康診断結果(健康診断レポート)
  • 健診ご担当者さま向けの健康診断レポート控え(個人通知)
  • 健診ご担当者さま向けの健康診断結果報告書、要管理者一覧表、受診者一覧表(ホチキス留めしてあるもの)
  • 健診ご担当者さま向けの健康管理台帳  等

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喀痰細胞診

喀痰細胞診は、痰の中の細胞成分を顕微鏡でみる検査です。肺門部の肺がんは、扁平上皮がんがほとんどを占めるため、喀痰細胞診は扁平上皮系の細胞異型度で評価を行います。(肺がんには大きく分けて扁平上皮がん・腺がん・小細胞がんの3種類があります。)

肺門部肺がんは心臓や背骨の陰影等の影響でレントゲン写真では診断が難しいですが、痰の中にがん細胞が出やすいので喀痰細胞診が利用されています。40歳以上の喫煙者で常時、痰が出る方に特に受診をお勧めします。

日本肺がん学会、肺がん細胞診判定基準改訂委員会の判定区分にもとづきABCDEに分類されます。

クラス分類 検査結果の説明 判定区分
検体不良(A) 喀痰中に組織球がないため、喀痰が採れていないと考えます。再度検査が必要です。 R1
B 変わった形の細胞(異型細胞)は全く認められないか、または炎症性の軽度の異型扁平上皮細胞が認められますが、特に問題ではありません。
1年後に検診を受けてください。
A1
C 悪性になる前の段階の中等度の異型細胞を認めましたので、6ヶ月以内に再検査が必要です。 G1
D 悪性の可能性のある細胞を認めました。精密検査が必要です。 G2
E 悪性の腫瘍細胞を認めました。早急に精密検査が必要です。 G2

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