そもそも便秘の定義はご存知でしょうか? 便通異常症診療ガイドライン2023(慢性便秘症)を基に勉強していきましょう。
便秘とは、「本来排泄すべき糞便が大腸内に滞ることによる兎糞状便・硬便、排便回数の減少や、糞便を快適に排泄できないことによる過度な怒責(どせき)、残便感、直腸肛門の閉塞感、排便困難感を認める状態」と定義されています。
簡単に言うと、「便が硬くて出にくい、排便回数が少ない、出すときに過度にいきむ、出てもすっきりしない状態」といったところでしょうか。 ちなみに理想の便は、熟したバナナくらいの形と柔らかさです。
慢性便秘症は、便秘が慢性的に続くことによって学業、就労、睡眠といった日常生活に影響を及ぼす症状をきたし、検査、食事・生活指導または薬物療法が必要な病態のことを指します。
排便頻度や便の硬さだけでなく、排便時のいきみや残便感などの症状も含めて診断するのが特徴です。
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