【大前提:同じ人は1人もいない】 私たちは、性格も個性や特徴もそれぞれ違います。得意/不得意、関心のあり/なし、好き/嫌いなど。誰にでも得意・不得意や能力の凸凹(でこぼこ)があります。私たちは家族、友人、同僚、それぞれの個性や特徴・特性を互いに理解して関係を築いています。ピースの凸凹一つ一つを組み合わせて完成させていくパズルのように、全く異なる個が集まる集団の中で、互いに理解しあうことで多様性を認め合う社会へとつながっていくのではないでしょうか。
【能力の凸凹や特性によって悩むことがある】 発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴があります。そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、生きづらさを感じたりすることがあります。(※1)
他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい(※3)ことも。 思春期や青年期・成人期になってから学校や家庭、職場などで困りごとが増え悩むケースもあり、それに伴い精神的な不調を来す場合もあります。
【内的・外的要因の影響も大きい】 発達障害は、本人の怠慢や家族のしつけ・環境などが原因ではありません。(※2)発達の状況や年齢、環境など様々な要因によって、本人の特性の見え方が変わってきます。診断された時期で診断名が異なることもあります。
【“理解・認め合い・支えあい”が重要】 個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子供のうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして、発達障害に対する私たち一人一人の理解が必要です。(※3)また、私たちがその特性を理解し、本人・家族・周囲の人が特性に応じて、日常生活それぞれの居場所での過ごし方や環境を工夫することで、困りごとを軽減させたり、困難から優れた能力に変わることだってあります。 “理解・認め合い・支えあい”は私たちが人間関係を築く上で必要不可欠です。
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