食べ物を食べると口から胃へ食べ物が移動します。胃から送り出された食べ物は十二指腸、小腸で消化吸収を受けながら大腸へ進んでいきます。大腸では、水分や電解質の吸収が行われ、便ができていきます。便が直腸に流れると反射が起き、その情報が脳に送られて便意を感じ、トイレに行くと肛門が開き排便となるという仕組みです。
便秘は、そのルートの中で、腸の動きや働き、腸管の通り道の異常などが起きている可能性があります。その要因には、加齢やホルモンバランス、不規則な生活、偏った食事、運動不足、ストレスなどいろいろなことが考えられます。
便秘をあなどってはいけません。病気が隠れている場合や、お薬の影響で起きることもあります。心の不調を招くケースや手術が必要となるケースもあるのです。
腹痛や吐き気、発熱などを伴う、便に血が混ざる等がある場合には、早急に医療機関に受診をしましょう。
また、生活習慣の改善等を試してみても便秘が続く、便秘がつらい場合は、内科や消化器内科、便秘外来などを受診することをお勧めします。
市販の下剤を常用することで、便秘を招くこともあります。薬剤師に相談する、用法容量を正しく守って使用してください。市販薬を使用しても便秘が続く場合には、医療機関に相談しましょう。
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